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比喩 [ビジネス]

カメレオン.jpg(写真はWEB動画より引用)

こんばんは、cherryです。
仕事やプライベートでの異業種懇親会といった場では、様々なバックグラウンドを持った人と出会い、係り合います。その様な場では、自分が知っていて当たり前と思っている事や言葉が通じなかったりする事もあったりする。
若い頃、自分より上の人が、専門用語を使って仕事相手と話している姿を見ては、「カッコ良い」と思っていました。でも、20代後半、直属の上司に「君の言葉は、この業界でしか通じないよ」「君が職場で、日常で使っている言葉の数は、せいぜい数百じゃない?」と言われた事に、悔しさを覚えました。
実際、人見知りの自分が異業種交流の場へ参加すると、確かに、話すきっかけを見付ける事が大変でした。また、言葉選びが、難しかったのです。さらに、社会人なら知っていると思われる経営関係の言葉を全く知らない自分でもあったのです。専門分野を職としていると、専門職の言葉が分かっているだけで優越感にでも浸っていたのかもしれません。
そして、今まで持っていた思い「カッコ良い」は「カッコ悪い」に変わりました。

業界内でも、専門用語は職種によっては意味が通じなかったり、異なった意味になったりもします。例えば英語の頭文字をとった略語などは、その典型的なものだったりする。業種が変われば、もっと意味が異なった言葉となったり、意味不明な言葉となったりもする。
異業種交流会に参加してみて、上司が自分に言った言葉の意味が、やっと分かったのでした。20代後半、随分と遅めの成長でした。

それからでしょうか。自分の業界分野を問わず本を読みあさり、ビジネス書を読む日々。言葉知らずの自分が、嫌だった。同い年の社会人が当たり前に知っている言葉を知らない事が恥かしかった。自分の分野しか知らない自分が嫌でした。こんな遅い気付きを経験した為でしょう。
今では、異業種の人との話で、よく比喩を使うようになりました。異業種の人の身近にあるモノに例えて話をする。そうすると、堅苦しいビジネス本に書いてあるような言葉を使わなくても、相手と簡単に話が出来る。また、自分の仕事の話でも、比喩を使うことで、相手が自分の仕事を理解し易くなったりするのです。

無理して背伸びして、専門用語を使って話をしなくても、正確に相手との共通言語を見付け、コミュニケーションが取れる。そして、その過程で知識や教養が養われる、その方が自然で、カッコ良く思える姿勢と思えるのです。

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ロス

素晴らしい経験をされてますよね!
私も20代は専門用語を数百知っている以前に「言葉を知らない」と言われ本をたくさん読むように勧められました。
自分のものさしではなく相手のものさしで、そして、比喩を使っての会話は楽しくなりますね!!
by ロス (2012-08-19 21:05) 

sakubiwa

ロスさん
元上司には、本当に良い気付きのきっかけを頂いたと、思っています。
ロスさんも、若い時に、言葉で苦労されたのですね。
でも、言葉って相手と共通言語が見つかると、楽しく話せて刺激や気付きをお互いにシェアできて嬉しいですよね。
by sakubiwa (2012-08-22 21:28) 

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